ららばい。

色々な雑多日記。

カレーライフ@2015/10/19 六本木ブルーシアター 19:00~

というわけでツイッターでちょろっと予告していた感想を軽く。

 

 

 

※舞台の総評というよりも個人の脳内感想です。

※色々ネタバレ&内容に関するツッコミ等々も容赦ないので要注意!

 

それでも構わないぜ!どんと来いだ!という方のみ続きからどうぞ・・・

 

 

 

 

 

 

実は正直、この日テレさん共催のこの舞台昨年の里見八犬伝で自分には合わないなあとちょっと思っていて最初に情報出たとき悩んでいたのですが、今回は現代劇というのもあってか話もすんなり受け入れられて楽しめました。

あと自分自身が昨年夏~秋にかけてサックスを習っていた+元々のジャズ&スイング好きゆえに音楽が楽しみだなあと思ったのも一因でした。

ここら辺は今回出演していただいたプロサックス奏者の丹澤さんのお蔭かな。

多分これは行けば行くほどアドリブや細かな演技の変化に気が付けるのだろうなあと思ったのですが、予算の都合上1回しか行けなくて残念でした。

熊本・大阪も参戦できませんがカレーの味のごとく、また変わっているのだろうなあと期待に胸を膨らませています。映像化しないのほんと残念・・・

 

 

 

 

ストーリー的には大人になり、それぞれバラバラになった5人の従兄たちが亡くなったじいちゃんのカレーの味というキーワードと共に各地でそれぞれの悩みにぶつかりながら成長していくというストーリーでした。

 

最初このあらすじを聞いたときに「なんというニンニンジャーと丸被り!」とか思ってしまった自分・・・(滝汗:いや、別にヒーロー出身者が多いとかそういう理由からでは)

 

 

 

 

 

 

ケンスケ役の玉城さんはご自身もおっしゃられていたように、奇抜な役が多い中での今回のあくまで普通の一般人役ということで新鮮でした。

(私が玉城さんを初めてお見かけしたのも女装役@毛野だったので;;)

ストーリーの絡み上、ワタル役の滝口さんとの絡みが多く、そのコミカルなやり取りがみていて楽しかったです。

いとこたちのおじいちゃんのケンザブロウさんの若かりし頃もやられていてちゃんとケンスケとは違う、年をとった演技を意識なされていたのが印象的でした。

 

 

 

 

ワタル役の滝口さんは個人的には仮面ライダードライブの早瀬役でおなじみでした。

早瀬が爽やかでまじめな好青年タイプだったので作中でのワタルのはっちゃけぶりにはびっくりでした。

アドリブも多くて、演じられている姿もとても生き生きとしていた気がします。

ただただ明るいボケ役のワタルかと思いきや、双子の兄のサトルとの対立・葛藤・そして和解といった流れでの中でのシリアスな表情もよかったです。

個人的にツボだったのがインドでのカレー対決のところのスローモーションです(笑)

あれは遊びがいがあるから色んなアドリブ出てるんだろうなあ。

 

 

 

 

ヒカリ役の岡本玲さん。私は実はこのメンバーの中での唯一のはじめましての女性キャストでした。

役者メンバーの最年少ながら、お姉さんキャラというヒカリという役をとても真摯に演じられている印象がありました。

ヒカリのカレー嫌いになる理由というのも、かつて似たような経験をしたことがあるのでなんとなくその気持ちに共感できましたし。

個人的に印象に残っているのは悪酔いのシーンと一人語りのシーンでした。

特に後半の一人語りのシーンは妻子持ちの恋人に振られたというあたりの感情のこめ方がほんの少しの寂しさとそして次に向かう意識を見せたセリフ回しだったなあと。

 

 

 

 

長濱さんのサトルは虹野明と張るくらい、個性的な役柄でした。

受験・浪人という壁にぶつかり、どこかしら逃げの感情をみせつつも唯一覚えていたいとこたちとの約束を守るために世界(インド)へ単身飛ぶバイタリティと双子の弟との対立からの父親との対立・・

といったこの舞台のなかで一番設定のふり幅が大きいドラマティックなキャラクターだったように思えました。

印象に残っているのは客席降りからのナマステ挨拶(笑)とアンサンブルでの出演の場面転換のダンスシーン。サックス奏者の丹澤さんの演奏に合わせてのダンサブルなきれきれな動きに惚れ惚れでした。

あっあと、メインを張るインド編での悪役(?)

ヤマカワ(by大口さん)とのやりとりはなんというTQG対決って脳内でなってしまって申し訳ない・・・

 

 

 

 

コジロウ役の丸山さん。今回はちょっと影のある役どころでご本人もどういう役柄で行くべか悩んでいたご様子でした。

確かに、通してみていてもコジロウはいとこたちの中で一歩引いた目線で話をしているイメージがあり・・・心の内が掴めないというか。

私自身も最初原作未読だったためじいちゃんの遺産目当ての悪役ポジなのかとか色々観劇中悩んでいました。

(個人的に男性ジャーナリスト=悪役という定石パターンが多いため)

その引っ掛かりが少しとれたのが沖縄編での昔語りでした。

自分だけ独りじいちゃんの完全なる血縁ではないことを知っていた故のその目線・行動というのは理解できたのですが、結局彼はあれで救われたのかなと

思うともうちょっと彼が自分の気持ちに向き合って、解決していくが尺がほしかったかもとも思いました。

最後のカメラに向かうことにした笑顔は素敵だったんですけどね。